皆さんは寝てる時に夢を見ますか?
普段あまり夢を見ないくせに、見たら見たで毎回奇妙な夢を見る。
走っていたら自分が段々と犬に変わっていく夢
ジャンプしたら空を飛んでしまい、そのまま大空を駆ける夢
中型犬くらいの大きさの雀蜂を抱いて可愛がる夢
職場の後輩とバスに乗って山の中腹に行く夢
自分が別人になっていく夢
愛犬に再会するも最後は必ず死ぬ夢
泣く泣く身内を倒す(オブラート)夢
動きたいのに手足に力が入らなくて思うようにいかない夢
多種多様で不思議な夢ばかりを見るが、なかなかどうして今回は特殊で奇妙な夢であったので記録しておきたい。
まず出てきたのは少年。
小学校低学年くらいの少年。
容姿はまんま昔の自分である。
これは私。
山手線に乗り、上野を目指している。でも今がどの駅なのかは分からない。
何で電車に乗っているのか?何をしに上野に向かってるのか?何もかもが分からない。
「まぁ、ずっと乗っていればそのうち着くか。山手線なんだし」
私は小学生らしく靴を脱いで座席に上り、窓の外を眺める事にした。
次に出てきたのは大人の女性。
長髪に切れ長の目の女性。
これも私。
奇妙なのはここである。少年としての意識と女性としての意識が同時に存在している。
つまり少年として窓を見ている意識と、近くの席から少年を見ている女性の意識があるのだ。
二人とも私ではあるが、それぞれ別の行動をとっている。夢なのでそこまで複雑な事は考えていないが、それぞれ別に考え行動し、俯瞰視点で見ている「自分」だけが全てを分かっている。
とりあえず話を進めたい。説明がややこしくなるので以下「少年」と「女性」で書いていこうと思う。
女性「ぼく。山手線に乗ってても上野には行かないよ」
少年「え?」
女性「だから、この電車にいくら乗ってても上野には着かないよ」
少年「上野は山手線の駅ですよね?」
女性「ううん。ここではね、違うんだよ」
少年「そうなんですか…」
少年は困り果てる。山手線に乗ってても上野に着かないとなると自分にはもうお手上げであるからだ。
女性「私、上野より先の駅まで行くから、一緒に行く?」
少年「いいんですか?」
女性は勿論と笑顔で答える。断る理由がどこにあるだろうか。
少年「ところでお姉さん」
女性「ん?」
少年「さっきからお姉さんの首を腕で締め付けている大きな男の人は誰ですか?」
女性の後ろには、顔が見えない程の巨漢がぴったりとくっつき腕を使って首を絞めていた。
それでも女性は笑顔を絶やさない。
女性「この人はね、後で私を滅茶苦茶に◯す事を約束に今の安全を約束してくれているの」
男性は何も喋らない。ただニコニコとニタニタの中間で笑いながら女性の首を絞めているだけ。
少年は理解できないと思いながらも、それ以上は何も聞かなかった。
女性「じゃあ降りようか」
女性と少年はどこかの駅で降車し、別の駅へと歩いていく。
女性「駅から出て、歩いて別の路線に乗らないと辿り着かないんだよ」
少年「全然知りませんでした」
女性「これで次からは大丈夫だね」
女性はニコリと笑う。
少年「お姉さんは大丈夫ですか?」
女性「何が?」
少年「これからどうなるんですか?」
女性「分からない。今だけは大丈夫っていう、そういう約束だから」
少年「そうですか…」
上野駅に着き、少年だけが電車から降りる。
女性「さようなら」
少年「ありがとうございました」
女性「元気でね」
少年「お姉さんも」
女性は「それは無理だよ」と心の中で呟き、無言で少年を見送った。
その後女性は暫く電車に揺られながら窓の外を眺めていたが、満足げに男性に向き合った。
女性「じゃあ、そろそろ」
男はその言葉を聞くと真顔になり、間髪いれずに思いっきり女性を引き裂いた。
うーん…
わたくし…疲れてるんか…?
俯瞰視点で夢を見つつも、少年と女性は自分だとハッキリと認識している。ずっと穏やかに話が進んでいくのですが、最後は自分を消し去る程の暴力性を見せる。
とにかく滅茶苦茶な夢ですが、こじつけと言うか自己分析のようなものは一応してみたんですよね。
山手線→永遠に回っている抜け出せない乗り物。毎日乗っている日常の象徴。
上野駅→幼少期に連れていって貰った、玩具がたくさん売っている印象深い場所。昔の特別な思い出の場所。
少年→自分が楽しかったと思っている時期であり、自分の原点。
女性→女性ばかりの家族かつ姉の友達と遊ぶ事が多かった環境の中で育ったが為に自分の中に出てきた何か。なんか昔思い描いていた「自分が女性だったらこういう見た目がいいな」って感じの人だった。
男性→これも自分。多分欲とかの汚い部分かな。何も喋らない所を見ると無意識とか深層部分なのかもしれない。
そう考えるとちょっとこの夢も意味が出てくるんですよねー。
まぁ今現在絶賛自分を積み直し中なのでそれが原因かなぁ。
自分はこれから何をしたいのか?自分の力不足を何かに押し付けていないか?を考えさせられる夢でした。
まだまだ似たような夢を見そうですが、奇妙な夢と片付けずに色々考えてみたいものです。
つまんない話でごめんな!!!