ネタバレ厳禁
私の好きな構成作家さんがした、とあるツイート
普段そんなにタイムラインを読んでいない私様ですが、吸い込まれるように"誰もやっていない"という文字だけがくっきりと頭に入ってきた。
誰もやっていない?
"電子書籍化絶対不可能"の帯と、小説の感想としては聞きなれないその一言が興味を引く。
矢野さんは職業柄、あまり本を読んでこなかったなんて事は無いと思う。いや、あくまで勝手なイメージの押し付けだけれども。
その矢野さんの言う"誰もやっていない"。非常に気になる。
作者は誰だろう………ええええええええええ杉井光さん!?
ちょっと待ってくれ。あの「神様のメモ帳」の杉井さんだよね?全然気が付かなかった。
神様のメモ帳、大好きだったなぁ。
神様のメモ帳と言えば印象に残ってるのは~~~~
………
閑話休題しときますか。
まぁ、そんなこんなで帯良し、推薦者良し、作者良しが重なった私様は早速書店に向かった訳です。紙でしか読めない本なんて気になりすぎる。
書店の入り口にあったので探す必要も無く購入。帰りの電車と帰って寝る前の時間で読みきってしまった。
以下ネタバレしないように読んでいた時の様子を。ヒントにもならないとは思うけれど、気になっている人は見ない方がいいかも。
本を開いてもずっと"電子書籍化絶対不可能"と"誰もやっていない"の単語が頭にべったりこびりついて離れない。とてもではないが純粋な気持ちで読み進める事ができる状態ではない。
しかし読み始めると案外普通の内容だった。話がつまらないという訳では無く、紙媒体である必要性が感じられないという意味だ。
いや……
本当にそうか?
数ページ戻ってみたりするが特に変なところは無い。
無いのに
なんだかずっと違和感がある。
いや、話は面白いしつい没入してしまう。だけどなんかずっと違和感がある。
あるのに
それが何なのか分からない。
ずっと何かを引きずったまま物語が佳境へと入っていく。
そして物語も終盤。ある重大な一つの内容に触れた瞬間
全てが繋がる。
違和感の正体はそれか!!!!!
何度も何度も読み終わったページを読み直す。思わず笑みが溢れるぞわぞわする秘密。
"電子書籍化絶対不可能"
"誰もやっていない"
この二つの謎が一気に解き明かされる。本当に頭が上がらない。
一体どれ程の時間をかけてこの本を作り上げたのだろうか。考えただけで頭がくらくらする。
そして"世界でいちばん透きとおった物語"とはよく言ったものだ…。
さて、
これくらいにしておきますかね。
今までの読書とは全く違う体験をありがとうございました!この本に出会えて良かったです。