閑話休題

玩具とか撮った写真とかゲームとか

僕の心のヤバイやつのキーホルダーが来たから軽く語る話

そんな青春送ってないのに、昔が懐かしくなる作品
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結構前にオンラインガシャポンで僕ヤバのガシャポンをやっていたんですよ。




1回1000円で。




ラインナップはフィギュア1体にキーホルダー3種。

絶対に釣られないぞ!私はやらん!!って鋼の意思で無視してたんですよ。

けどね、5月になって忘れた頃にひっそりと発送されてきたんですよ。




キーホルダーが4つ。





まぁ、見事に釣られたよね...。



そんなこんなで私が一番好きなシーンがキーホルダーになっていたので、値段には目を瞑って3種コンプ出来るまで回してみました!

図書室で飲食禁止の貼り紙がされた後に、山田がチョコを食べようとして先生に見つかりそうになったのを市川が隠すシーンですね!

丁度2巻の終わりくらいです。


今現在のほぼ付き合ってるだろ状態の2人も好きなんですが、山田がどう思ってるのか分からない2巻くらいが個人的に好きだったりします。


僕ヤバの何が良いって、主人公の市川以外が何を思ってるかが文字で描写されない所なんですよね。そうすると必然的に市川視点の話ばかりになって、常に市川視点で漫画の世界に入れるんですよ。まさに主人公。

ブコメでよくあるのが物語の途中でヒロインや友達がメインになる話があって、前の話の裏話だったり、ヒロインが何を思ってるか全部描写してくれるんですよ。それはそれで安心したりニヤニヤできて良いんですが、物語によっては急に現実に戻されてしまったり、満足して続きが気にならなくなっちゃうんですよね。


閑話休題


自分の人生では自分が主人公であるが、学校では完全にモブの立ち位置から始まる主人公の市川。
現実でもこの物語でも、自分が動かなければ気軽に話しかけてくる幼なじみとか、友達とか、近所の先輩に弟妹分の後輩なんていう、ラブコメに必要な人員が最初から揃っている人はいないんですよ。



まぁ、人によってはいるんでしょうが...。



1巻冒頭で市川が山田の事が気になり始めた時は、何ともまぁ読んでいて自分の心臓が痛くなる感じでしたよね。気持ちを認めたくない時、人は別の感情に置き換えようと必死になるのだ...。

でもきっかけは何でも良いんですよ。意識し始めると、何故か人と人って関わりが多くなるんです。皆さんも経験ありませんか?

気になってる人は気になる前より視界に入るスピードが早くなりますし、声も入りやすくなってきます。皆さんで言えば、Twitterで仲いい人の呟きは流し読みしてても見つけやすいとかそんな感じです。


閑話休題


それまでは市川の物語では蚊帳の外だった山田が、ある日から急に気になって仕方がない。○したい相手のはずなのに、事ある毎に裏腹な行動を取ってしまう。

そんな日が何日か過ぎた頃。市川は自分の気持ちに気付きますし、段々と山田にも同じような変化が起きます。

初めは市川がたまたま近くにいたから関わってきていた感じの山田は、徐々に自分から市川を探して関わりを持つように変化していきます。この時山田は市川の事をどう思ってたんでしょうね。思ってたより話しやすいから話しかけ始めた?特に意識せず無意識に?恋とは思わなかったが仲良くなりたいと思った?


しかしこの答えは山田から語られない限り、市川も読者も墓まで持っていくしかないのが僕ヤバという物語なんです。読者特権で市川より少しは山田の様子を見ることは出来ますが、読者は市川と同じ葛藤とドキドキを共有出来るのがハマる要因の一つなんですよね。


2巻の課外授業辺りからは、完全に山田は市川の事が好きって確信できますが、それはあくまで私たちが読者だから。市川からしたら葛藤の毎日ですよね。
学生時代ありませんでしたか?ちょっと仲良くなったかなって思ってたらそんなこと無かったり、話しかけたいけど周りの目は気になるし、「もし嫌われたらどうしよう」って慎重になっちゃう事。


山田も市川もお互いの事が気になる。でも周りを気にしちゃったり、相手の思ってる事が分からなくて今一もう一歩踏み込みきれない。そして心が分からないのは読者も一緒で、まるで並行世界の自分の物語のように2人の関係にニヤニヤしちゃう訳です。

本当に山田は市川の事が好きなのか?市川の何気無い行動にどう思ってる?

その答えは心の声や漫画の説明文では無く、口に出した言葉や行動、表情で市川と読者を悶えさせてくれる。特に私はこのストラップのシーンが一番好きで、一番可愛い山田だなと思います。

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もう付き合えそうに見えて、まだまだ先が長そうな「僕の心のヤバイやつ」

これからもしっかり楽しんでいきたいなと思います。



皆さんも僕ヤバ読んで中学時代に、戻ってみては?